スピ畑の収穫期

既婚、夫子供有り  精神衰弱からスピリチュアルにハマって、マインドコントロールされ、痛い目をみた半生

懇親会 3

食べたいと思って無かったパンケーキですが、お腹の減りに比例して美味しく頂きました。

その後はおしゃべりが始まったので、皆さん紅茶だとかコーヒーだとかを注文され、私も便乗してコーヒーを注文しました。

自己紹介では緊張した私ですが、食事も一段落して落ちついたのか、今度は皆さんの顔や話の内容が良く聞きとれます。

「地球ってなんか合わないのよね~」

 

「わかる~!地球ってちょっと難しいよね~」

 

なんて話されているのを聞いて「お~・・・そうですよね~。私もそう思ってました~!」なんて、心の中でガッツポーズをしたり。

 

「でも、それが私たちの役目なんだよね~」

 

なんて事を言われてたり、それを聞くと今までダメだった自分が認められたような、心地いい感じがしました。

 

「地球は波動的には最低の星ですよ」

 

とMが口を開きました。

 

「地球は宇宙の中でも最低ランクの星です。そこにわざわざ修行にきてる魂が私たちです。そしてこの低波動の地球を高めるのが役目です。」

 

その言葉に一同一斉に同意。

 

「この空気自体が重くて、毎日大変なんです」

 

と参加者。

 

「ここにいる皆さんは地球以外の高い波動の星で過ごされた前世があるので、地球に馴染むまで大変なんです。僕も相当苦労してます」

 

Mのこの発言にまたもや全員一斉に頷く。

 

今思えばですけど、別に高次元の宇宙から来てるか来てなくても、この地球で「毎日清々しくて、心地よくて、最高!」なんて感じてる人の方が珍しいでしょう。

だからこそ、テレビショッピングでは「何時までも活き活き!」なんて売り文句の商品が低波動だろうが高波動だろうが不特定多数の人に紹介され、そしてそこそこ売れるわけですし。

 

何時までも活き活きというのは、既にして将来の自分の健康に不安があるわけで、それは現状の不満となるでしょう。

 

そんな現状の身心の不満など、本当は皆言わないだけでほとんどの人が持っているものです。

 

それに、先天的な病気を持ってる人など、私なんかよりももっと生きるのが大変なはずですが、実はそういった人ほどわざわざこんな事言わないものです。

 

現状に何か不平不満があって、孤独で理解されない、という理由づけに高次元だとか、そういう理由がその当時の私には心地よかっただけなんだと、今は思います。

もちろん、本当に高次元の魂が低次元の地球に転生しているのかもしれませんが、そうだとしたら大体の人間が不満を抱える現代は、皆がそうだと思いますし、何もこの懇親会にいる人たちだけがそうである事もなかったのですが、当時は「我々は特別な存在なんだ。そして特別な使命があるんだ」という気持ちがその場にいる人たちにあったのではないかと思います。

それは単純に言えば、前途のように参加者が各々孤独であったり、満たされない気持ちを持っていたというのもあるでしょうし、何か人生で落ち込む事がその時多発していたのかもしれませんが、「Mの誘導」というのは相当に大きかったように思います。

このような流れから、懇親会はMへの質問コーナーへと流れ込んで行きました。